東大卒のプロゲーマーときど!「ゲームをしていたから東大に入れた」?

「ゲームは勉強の天敵」

東大卒のプロゲーマー「ときど」さんは、そんな固定観念を覆した人物です。

「受験前でも毎日8時間はゲームをしていた」と言う「ときど」さん。

「むしろ、ゲームをしていたから東大に入れた」と話します。

ここでときどさんのご紹介

ときど

本名・谷口一。

1985年、那覇市生まれ横浜市育ち。30歳。

麻布中学・高校から東大理科一類入学。

東大工学部マテリアル工学科卒、東大大学院中退。

2010年、格闘ゲームの分野で日本で2人目のプロゲーマーに。

主な大会成績は「World Game Cup 2013」優勝。

「EVO2013」準優勝。

著書に『東大卒 プロゲーマー』(PHP新書)。

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「ときど」さんは小学生時代いじめにあいました。

友達もできず家でゲームばかりしてゲームにのめり込んでいきました。

ゲームばかりしていても、成績がよければ親からは何も言われなかった。

それでゲームの合間に?猛勉強。

中高一貫の進学校に進学。

中高時代はゲーセンに入り浸り。

そのころから周りには「敵なし」で、高校時代には大会で賞金も稼ぐプレーヤーになっていました。

高3になって受験を考えた時「東大」を目指したのは「ゲーム」へのコンプレックスがあったから。

「ゲームばかりやっていたから」と言われたくなかった。

「受験もゲームも効率と集中力」と言う「ときど」さん。

中学時代から格闘ゲームの大会に出場。

「ストリートファイターⅡ」のように1対1で画面上のキャラクターを操って対戦するゲーム。

当時から強くなりたくて「最も効率よく勝てる方法」ばかり考えていたそうです。

特長を最大限に発揮できるまでやって、動きや技を徹底的に覚える。

対戦相手の癖も研究し、フェイントを入れたり、わざと攻め込ませたり、戦略も必要です。

受験勉強も効率だと言う彼。

「僕は東大しか受けていません。」

1浪で合格したのですが、現役時も浪人時も東大1本で勝負しました。」

「極端な話、東大に受かりたければ、とにかく東大対策を徹底すべきです。」

「焦りからあれこれ手を出すのは無駄。」

「落ちたときのために滑り止めの私大対策をするくらいなら、東大対策だけに集中した方が東大合格率は高まります。」

「振り返ると、僕の勉強法はゲームによって身につけた思考に支えられていました。」

「受験もゲームも「勝ちパターン」は似ているのです。」

「ゲームばかりやっているとバカになる」という言葉は、ちょっと違う気がします。」

「何かを全力でやれば必ず学ぶものがある。」

「僕にとって、それがゲームだっただけです。」

プロは論理だけでは勝てないそうです。

「プロになって4年。今食えるくらいは稼げています。」

「収入は1カ月に1回くらい世界中の大会に出て賞金を稼ぐ。」

「それからスポンサー収入。ゲーム開発のアドバイスやイベント出演などの雑収入。その三つが柱ですね。」

大会前は1日8~10時間くらい練習をしている「ときど」さん。

大会で優勝するため、ジムに通って体を鍛えて、お酒もほとんど飲まない。

ゲームに無駄なものはそぎ落とした生活。

勝利至上主義だった「ときど」さんですが。

観客にとってつまらない試合をすることから「IQプレーヤー」「アイス・エイジ(寒いやつ)」などとあだ名をつけられました。

でもプロ4年目になった今年「プレースタイル」を変えたそうです。

つまらないプレーをして勝つのがプロなのか?

そんな試合を見てファンやプレーヤーが離れるのが怖い。

不利なルールの是正も受け入れる。

プロとして当然と言えば当然なのですが。

本当の「天才ゲーマー」は、そういうルール変更も見越した上で、プレースタイルをつくり上げる。

あえて最強キャラを選ばすに、どうやったら最強キャラを倒せるかを考え抜いたスタイルなので、

試合中も「引き出し」をいっぱい持っている。

見ている方も強いキャラを倒すから面白い。

論理は結局、情熱には勝てない

勉強も情熱が大事。

「ときど」さんがプロゲーマーになったのも、論理じゃなくて「やりたい」という情熱に突き動かされたから。

東大では工学部で「人工骨」「人工臓器」をつくるバイオマテリアルの研究をされていました。

持ち前の合理的思考を発揮して研究に没頭し論文が国際的な賞を受けたこともありました。

「東大の大学院」に進んだ彼ですが、それが大きな間違いだと気づきます。

大学院の研究がぜんぜん面白くないし、まったく自分に合わないと思うようになります。

その時期に自分の周りにいるゲーマーがプロになっていました。

そのころはプロゲーマーの黎明期(れいめいき)。

悩みに悩んだ末、進路を大転換してプロの世界に飛び込みました。

「自分はこのまま大学院を修了して普通に就職して、結婚して子どももいるっていう将来を想像したら、その状況はとても耐えられないと。彼らがプロとして切磋琢磨しているのに、自分はそこに飛び込まずに平穏な人生を選んでしまう……それは無理だなと思ったんです。」

勉強も受験も「テクニック」は大事だけど、その先の「情熱」はもっと大事です。

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最後に

「むしろ、ゲームをしていたから東大に入れた」と話す「ときど」さん。

「ゲームをやるために勉強をがんばったから、東大に合格できた」

「情熱」だけで彼みたいになれる人は少ないと思いますが。

でも彼の生き方には教えられることが沢山ありますよね。

私達はずば抜けた「才能」がないから平穏な人生を送っています。

爺ちゃんも小さい頃から何か「情熱」を傾けられる事をしてたらな・と思う今日この頃です。

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