バッファロー大学の研究チームは、心臓の「形・大きさ・動き」をレーダーで解析し、
その結果をユーザー認証に利用する「生体認証技術」を開発しました。
同認証技術で必要となるのは「ドップラーレーダー」を用いて測定した、
ユーザーの「心拍数」「心臓の形」「心臓の大きさ」心臓が鼓動するときの「3Dデータ」での動きで、
この3つの認証ベースでの誤認識率は4.42%だったとされています。
常にユーザーの心臓の動きを「トラッキング」しながら、
本当に認証されたユーザーだけにデバイスの使用を許可することができる「新認証技術」。
最初に行なう認証の測定にかかるスキャン時間は、わずか「8秒」で、
その後は認証がマッチする限りデバイスを使い続けられるといった「継続認証」が可能です。
常にユーザーをスキャンし続けるため、
最初の認証後にユーザーが別人に「入れ替わる不正行為」もできません。
ユーザーが離れたことも認識でき、
「ロック」や「ログアウト」といった対応も「自動で実行」できます。
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指紋や虹彩などのパターンを利用する「生体認証技術」と異なり、
「非接触方式」なうえ、ユーザーは受け身で認証されることから、
ログインする際でも認証作業に煩わされないで済みます。
指紋や顔を用いた認証法は万全ではありません。
しかしながら「心臓」ならば、決して「盗み出せない」万全の「認証システム」となり得ます。
おまけに生存確認技術としても活用可能だ。
ユーザーが重大な「心臓病」を患わない限り使い続ける事ができます。
レーダーに使う電波の出力は「5mWと微弱」で、人体に無害ですし。
「スマートフォン」から放たれる電波の「1%」にも満たず、
「無線LAN(Wi-Fi)」などの電波に比べてもはるかに弱いそうです。
この認証システムを小型化して、
PCの「キーボード」や「スマートフォン」に組み込む計画が進んでいます。
またこの「ドップラーレーダー」は最大「30m」離れた人をモニターできることから。
銀行の「ATM」にて、キャッシュカードなしに心臓スキャンで現金を引き出したり、
空港の出入国管理で本人を特定するなどの利用もできそうです。
その反面「個人情報」や「プライバシー」などの問題が懸念されますが。
そのうちこうした「心臓」を用いる新たな認証システムが一般化していく時代がやってくるのかもしれません。
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最後に
認証プロセスすら不要!
Touch IDでパスコード入力とサヨナラし、
指紋認証で未来を感じたのもいまは昔。
今度は「iPhone」でも、Face IDの「顔認証」が一般化する時代になりましたけど、
その次の未来は、どうやら「心臓」がカギを握っていそうです。
最近の科学の進歩には目覚ましいものがあります。
この探求心に終わりはないのでしょうね。
便利になることが果たして「幸せ」なのか?
それは私達一人ひとりに課せられた課題なのでしょう。
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