「稲垣吾郎」・「草なぎ剛」・「香取慎吾」の3人が2日、
AbemaTVの生放送番組『稲垣・草なぎ・香取 3人でインターネットはじめます「72時間ホンネテレビ」』内で、
1996年5月にSMAPを脱退・芸能界を引退し「オートレーサー」に転身した「森且行」を応援するため、
静岡・浜松オートレース場を訪れました。
前日1位だった「森且行」はこの日は3位でスタートしましたが。
その後失速して最下位の8位でレースを終えました。
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1996年5月にSMAPを脱退・芸能界を引退しレーサーに転向したことで話題になりました。
2014年8月にテレビの収録で「ビートたけし」もレース場を訪れました。
たけしは収録を振り返り
「オートレースを間近で見たのは初めてで驚いた。森さんはこんなことをやってるんだと。アイドルのときも知ってるけど、すごい世界に飛び込んだ。この世界に入って成果を出すのは大変だもん。最高峰のクラスにいるからたいしたもの。やり遂げたからすごい」
と森選手を賞賛しました。
そもそも「オートレース」とはどんな競技なんでしょうか?
「競馬」「競輪」「競艇」とならぶ公営競技の一つですがあまりメジャーではありません。
内側に少し傾斜した1週500メートル幅30メートルのコースを6周して順位を競います。
レースに使用するのはオートレース専用の「600ccエンジン」を積んだバイク。
直線で「150km/h」コーナーでも「90km/h」を超えるスピードで走行します。
レースは3~5日間行なわれ、予選、準決勝を経て最終日に「優勝戦」が行なわれます。
競馬などとは違い「オートレース」には「ハンデ」があります。
ハンデレースの単位は「10メートル」。
同じハンデラインに2台以上がならぶ場合は実力が「下位」とみなされた選手が「内側」となります。
有力選手がそろう「SGレース」など、実力が接近している選手同士が戦う場合には「ハンデ」がつくことはありません。
オートレースのバイクの特徴
「オートレース」で使用されるバイクには通常のバイクとは異なるいくつかの特徴があります。
「オートレース」のバイクの最大の特徴が「ブレーキ」がないこと。
これは聞いたことがある人もいるかもしれませんね。
レースが接近戦で行なわれるので、
ブレーキ操作をすると事故のもとになることから、
「オートレース」のバイクにはブレーキが付いていないんです。
その分「エンジンブレーキ」の効きが強力になっています。
「600cc」単気筒エンジンですから「エンジンブレーキ」の効きは半端ではありません。
二番目の特徴は「ハンドルの高さ」が左右で違います。
「オートレース」は内側に傾斜したコースを「左回り」で走ります。
終始傾斜しているコースを走行するため、
安定性向上のために「オートレース」のバイクは「左ハンドル」が高くなっています。
三番目に「計器類」が一切ついていません。
「オートレース」のバイクには競争に必要のないものは一切ついていません。
各種メーターや指示器やヘッドライトも付いていないんです。
「セルモーター」や始動「キックペダル」もついていないので、エンジンは「押しかけ」によって始動させます。
四番目は「2段変則」トランスミッションです。
ギアは「ロー」と「トップ」ギアしかありません。
スタートは「ロー」ギア、「トップ」ギアに入れ替えたらあとはアクセル操作による加減速のみとなります。
「オートレース」のバイクのトップギアのパワーハンドは時速「50km/h~150km/h」と非常に広いので
コントロールには細心のテクニックが必要となります。
五番目は「三角タイヤ」です。
「オートレース」のバイクは前後輪ともカーブの接地性を良くするために断面は「三角形」をしてます。
しかし、新品のタイヤは接地性が十分ではないため、
レース前に接地面側をサンダーで削り、コースを数週する「当たりつけ」というものを行ないます。
なお、タイヤの寿命は通常「3~4レース」と短いです。
グラインダーでフロント・リア(タイヤ)を削って当たりをつけている作業。
「オートレース」はここから勝負が始まっています。
なお「オートレース」ではバイクのメンテナンスはレーサーが自分で行います。
エンジンの「調整」「整備」次第で性能が変わり「勝敗」の行方にも大きく影響してきます。
自分の個性と作戦を考えながら調整することで最高のバイクに仕上げていきます。
さらに、レースに使うバイクが故障した場合の「修理費用」「タイヤ費用」は自費。
トップの選手では年間「1,000万円以上」の費用をかける場合もあります。
「森且行」選手の戦歴
1996年8月25日・走行訓練中に金網に激突し、左股関節脱臼骨折の重傷。
1997年春・負傷により、同期生に数ヶ月遅れて養成所を卒業。
1997年7月6日・デビュー戦を1着で飾る。この日の川口オートには3万5千人ものファンが押し寄せました。
同年、日刊三賞・特別賞受賞。
1998年4月14日・25期生の新人王決定戦で優勝。
1998年・オートレース選手の森且行としてポカリスエットのCMに出演。
2001年・オートレース選手の森且行としてユニクロのCMに出演。
2003年10月4日・念願のグレードレース若獅子杯 (GII) で優勝。
2004年3月21日・SG(グレードレース最高峰)第17回全日本選抜オートレースで初優出(5着)。
2005年7月28日 – 31日・「鈴鹿8時間耐久ロードレース」でオートレース・ハルクプロ監督を務め、
青木治親・安田毅史ペアが総合3位。クラス優勝した。
2007年4月・平成19年度のオートレースイメージキャラクターに選ばれ同CMに出演。
2008年度・後期ランクで全国14位となり、初めて川口オートレース場で1位となった。
2008年12月9日・5年ぶりとなるGII優勝。
2009年1月28日・初のGI優勝。
2009年度・前期ランクで全国5位となり、2期連続で川口オートレース場1位となった。
去年の賞金獲得金額は「6億円」。
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最後に
「オートレース」の紹介いかがでしたでしょうか?
少しは「オートレース」をお分かり頂けましたでしょうか。
「森且行」さんは芸能界からこの世界に挑戦しました。
当初は誰しも「アイドルが通用する訳ない」と見ていましたが。
結果は予想を良い意味で裏切ってくれました。
年間賞金金額が「6億」なんて誰が想像したでしょう?
「森且行」さんの努力に脱帽します。
これからも頑張ってください。
また自由な時間ができたらテレビにも出演して欲しいです。
「オートレース」のバイクに興味をもたれた方、
一度オートレースに足を運んでみてはいかがでしょうか。
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