「19ストラディック」登場!から半年が過ぎましたね。
2019年夏に発売されて大きな反響を生んでいるシマノの「19ストラディック」。
「19ストラディック」は本当にコスパ最強なのか?
ステラやヴァンキッシュ並の技術が投入されていますが、果たして実際のクオリティーはどうなのでしょうか。
![](https://i2.wp.com/kohiyoto.com/wp-content/uploads/2020/04/IMG_5091.jpg?resize=300%2C300)
何と言ってもかっこいい!
「19ストラディック」の一番良いところはこの外見!
無駄な継ぎ目もなく何てかっこいいんでしょう。
渋い銀一色で私好みの逸品です。(^^
ストラディックは“ほぼステラ”?
ストラディックは“ほぼステラ”?
情報公開直後のネット上ではそんな論争が飛び交っていました。
たしかに「マイクロモジュールギア2」「Xプロテクト」「ロングストロークスプール」など、シマノ技術が盛りだくさん。
カタログスペックだけを見ると、ステラやヴァンキッシュに迫っているように見えます。
でもスペック共通点は多いのですが、価格が倍以上違うのです。
当然ステラやヴァンキッシュと“同レベル”な訳ありません。
この低価格で提供するためには、素材などがダウングレードされて当然なんですよね。
上位機種と比べると、ボディはマグネシウムからアルミニウムに、ローターはCI4+から廉価版樹脂に変更されています。
ただし、それらを考慮してもこの価格でこのスペックなのは言うまでもなく素晴らしい。
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「マイクロモジュールギアII」を搭載
10ステラを彷彿とさせる巻き心地
私が「19ストラディック」を回して真っ先に浮かんだのが「10ステラ」です。
回し始めるとリールが自走するようなフィーリング。
シマノらしい慣性を上手く活かした巻き心地。
昔からシマノファンの私は涙が出るほど感激しました。
軽やかな巻き心地 の正体は「マイクロモジュールギアII」。
ギアの歯をイチから設計を見直し、理想的な歯形状を追求したことにより、
ガタつきのない滑らかな巻き心地を実現しました。
その巻き心地にも大きく影響しているのが、ガタつきの少なさ。
ローター周りやハンドル、ハンドルノブに至るまでガタが排除されています。
「18ステラ」がリリースされた時に「振っても音がしない」と話題になりましたが、
「19ストラディック」も振った時の音は非常に小さく、サイレントドライブの名に恥じない作りです。
一体型ハンドルに感動!
また一目で感動したのがこの一体型ハンドル。
「15ストラディック」の折りたたみハンドルから、精度の高い一体型ハンドルに進化。
この一体型ハンドルによって「ガタ」が少なくなり巻き心地や感度が向上しました。
デザインや形状も私好みでGOOD。
「ステラ」や「ヴァンキッシュ」も一体化されましたが、まさか「19ストラディック」にも及ぶとは。
シマノの本気を感じます。いい仕事してます!
HAGANEボディ
スピニングリールでは巻き上げ時に高い負荷がかかります。
ボディ全体により高い剛性が求められる訳ですが。
「19ストラディック」では「HAGANEボディ」を搭載!
たわみやねじれを軽減し、不意の衝撃にも耐え得る仕様に。
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ベールの動作が秀逸
ベールは冷間鍛造技術により継ぎ目がなく一体成型で、開閉角度が広い設計。
この継ぎ目にラインが引っかかるなどのトラブルを回避し、不意のベール返りも防ぐ仕様に。
従来の中価格帯リールは上位機種に比べ、素材がダウングレードされ動作も物足りない感じでした。
しかし「19ストラディック」の質感は上位機種と遜色ありません。
ロックがかかるまでの滑らかさ、ベールを返す・戻す時の音、手元に伝わってくる質感、
一連の動作がこの価格帯では完全に“別世界”です。
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高い防水性能
水圧がかかってもいくつも関門があり、内部まで海水が到達しない「ラビリンス構造」を搭載。
搭載箇所はラインローラー部とボディ(ローラークラッチ)部。
「Xプロテクト」搭載で高い防水性能を実現し、スムーズな回転に貢献。
ショアでの使用をより快適に楽しめる仕様。
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長時間振っても疲れにくい仕様
重心をロッド近くに配置したおかげで、同じ重さのリールよりも体感でより軽く感じます。
それによりリールとロッドの一体感が生まれ、キャスティング疲労の軽減とロッドの操作性に貢献。
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飛距離の出やすいスプール
上位機種に搭載されてきた「ロングストロークスプール」をストラディック19にも搭載。
また軽量化を施されているため、今まで届かなかったポイントまでトラブルなく到達することが可能に。
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適切に効くドラグワッシャーを採用
対象魚や状況により適切に対応するため、適切なドラグワッシャーの素材を選択。
#2500S以下の1セットドラグ搭載モデルには滑り出しの良さを重視した「フェルト」素材を、
#C3000以上の2セットドラグ搭載モデルには耐摩耗性に優れた「クロスカーボン製」のワッシャーを採用。
![](https://i2.wp.com/kohiyoto.com/wp-content/uploads/2020/04/e417d214-c01f-4b6d-a27e-c3218ae01d3d.__CR00600600_PT0_SX220_V1___.jpg?resize=220%2C220)
「19ストラディック」のココが気になる
① 初動が少し重い
せっかく非接触型の防水機構「Xプロテクト」を搭載したのにも関わらず、
初動(巻き始め)の軽さが前モデルと劇的にまでは変わりません。
この「要因」は、ローターの「重さ」にあると思います。
「CI4+」よりも安価な「樹脂」を用いているため、剛性と軽さ、感度の面で一歩引けを取ります。
アジングなどのストップアンドゴーが多い釣りでは、ストレスを感じる方もいるかもしれません。
② 「リジットサポートドラグ」非搭載
「リジットサポートドラグ」とは、スプールを支持する部分に「ベアリング」を用いることによって、
ドラグのスムーズな滑り出しをサポートしてくれる機構です。
「19ストラディック」は「ベアリング」ではなく「カラー」が使われているため、
ドラグ性能は上位機種に劣ります。(価格的に仕方がないな)
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最後に
良いところと悪いところを紹介してきましたが「19ストラディック」はどんな釣り人に向いたリールなのでしょうか?
私がお勧めしたいのは、以下のようなタイプの釣り人です。
巻きの釣りで使う人
「マイクロモジュールギア2」と「サイレントドライブ」の相乗効果により、
やはりこのクラスでは巻き心地の良さはピカイチでしょう。
重めのローターによって慣性がつくため、巻き続ける釣りには持って来いです。
ノーマルギアを使う人
弱点として初動の遅さを指摘しましたが「ノーマルギア」を使えば幾分か解消されます。
ノーマルギアを使ってきた人ならば、そこまで初動の遅さを感じることはありません。
最新のシマノを感じたい人
2019年7月現在「ステラ」や「ヴァンキッシュ」に搭載されている最新の技術を、
手ごろな価格で体感できるのは「19ストラディック」だけです。
「シマノのリールを試したいな~」なんて思っている人には一番のお勧めシマノ製リールです。
見た目に惚れた人
これは個人の趣味によるところですが、外見はカッコイイと思います。
実機を自然光下で持ってみると、宣材写真よりもはるかにカッコよく見えます。
また、見えるビスが少ないのも好印象です。
ボディーガード(お尻部分)を除けば、ボディでビスが見えるのは1本だけ。
てんこ盛りスペックは次への布石?
「マイクロモジュールギア2」が搭載された「19ストラディック」。
この価格帯でてんこ盛りのスペック。
「これがシマノだ!」と言わんばかりの意気込みを感じます。
今後リリースされるリールに想いを馳せると心踊らずにはいられません。
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