大坂なおみ選手全米オープン女子シングルス優勝おめでとう!
日本時間2018年9月9日に行われた決勝で、
セリーナ・ウィリアムズ選手を6-2、6-4のストレートで下し、初優勝を飾りました!
24度のグランドスラムを制覇したセリーナ選手をストレートで勝利。
セリーナ本人や応援していたアメリカのファンも「こんなはずはない」とわが目を疑ったんでしょう。
WTAランキング19位の大阪にまさか負けるとは思わなかったのでしょうね。
200キロ近い弾丸サーブになかなかペースをつかむことができず第1セットを落とします。
そして第2セット目で「試合中にコーチからアドバイスを受けた」としてペナルティを科されます。
テニスでは、試合中にコーチが選手にアドバイスをすることを禁止しています。
ジェスチャーで「こうしろ」などと伝えることももちろん「NG」。
しかしこのペナルティを「納得のいかない」とセリーナ選手は猛抗議。
クラブをコートに叩きつけて怒りを露わに。
そして鬼の形相で審判の詰め寄るセリーナ。
審判員に向かって「嘘つき」「謝れ」と汚い言葉で審判をののしり、
セリーナ選手はさらなるペナルティを科されます。
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こんな後味が悪い試合を観たのは初めて
日本中が大坂なおみ選手の優勝を喜ぶ中、試合を観た方の中には「何だか後味が悪い試合だな」という印象を持った人もいることでしょう。
この時試合会場は「ブーイング」の嵐。
この「ブーイング」が審判へのブーイング?か大坂なおみ選手へのブーイング?かは判りませんが。
私たち日本人からみてあり得ない、最悪なファンとしての「マナー違反」!
セリーナ選手のために試合はたびたび中断。
でも大坂選手は最後まで相手にペースを乱されることはありませんでした。
その大坂なおみ選手の落ち着いた冷静な態度に「どっちが王者かわからんな」と思ったのは私だけ?
セリーナ選手のこの抗議で「かっこ悪」と思ったのは私だけ?
7キロも減量した大坂選手とは対照に、ブヨブヨと太ったセリーナ選手。
大坂選手のサーブに右に左に右往左往するセリーナ選手。
素人の私が見ても明らかに技術では大坂選手が上回っていました。
信じられないアメリカファン
試合後の表彰式でも信じられない観客のブーイング。
大坂選手にとっては夢であったセリーナ選手を破っての初優勝。
そんな表彰式を台無しにしたアメリカのファンは恥を知りなさい。
映像を見てて胸糞悪くなったし、悲しい思いになりました。
でも救われたのは大坂選手のスピーチでした。
「みんな彼女(S・ウィリアムズ)を応援していたのを知っている。
こんな終わり方ですみません。
ただ試合を見てくれてありがとうございます。
本当にありがとう。」
大坂選手の「史上最悪の優勝スピーチ」に世界中から称賛の嵐。
このスピーチでブーイング中の観客は言葉を失う。
この健気で、誇り高き日本人選手の振る舞いに、ブーイングをしていた観客は我に返ったのでしょう。
大坂選手に対し、大きな拍手を送りました。
セリーナ選手も、「ブーイングは止めて。おめでとう、なおみ」とスピーチ。
ところが試合後、地元紙の『NEW YORK POST』が選手、協会、観客を痛烈批判。
『NEW YORK POST』のコラムニストMAUREEN CALLAHANさんは「恥を知れ!」という痛烈なタイトルで、全米オープンを批判。
今大会を次のように表しました。
これほどまでにスポーツマンシップに欠けた大会を思い出すのは難しい。 | NEW YORK POST ーより引用(和訳) |
そして、S・ウィリアムズ選手と全米テニス協会、観客をそれぞれ次のように断じます。
セリーナ選手: そもそも、この選手は暴力的な抗議の常習犯である。 また、試合後にコーチは違反を認めている。 彼女は自身のエゴを飼いならすべきだ。 |
全米テニス協会: アダムス会長は、優勝者である大坂なおみ選手を軽視し、S・ウィリアムズ選手を称賛した。 称賛されるべきは、この試合に勝利した者である。 |
観客: セリーナ選手が負けたことに対し、審判や大坂選手に対してブーイングを行った。 もちろん、観客のブーイングのすべてが大坂選手に向けられたものとは限りません。 「大坂選手がブーイングをされた」というのは、このコラムを書いたMAUREEN CALLAHANさんの1つの意見ととらえることもできます。 しかし、大坂選手の初優勝を祝うべきはずの表彰式でのブーイングは、ほめられたものとはいえないでしょう。 盗まれたのは大坂選手の『歓喜』 |
そして、このコラムは次のように締めくくられました。
なおみは勝つべくして勝った。 それは本来、純粋な喜びであるべきだった。 この試合中、もし本当に何かが盗まれたのだとしたら、それはなおみの歓喜の姿だ。NEW YORK POST ーより引用(和訳) |
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真の王者とは?
波乱の展開となってしまった、全米オープン決勝。
初優勝を飾った大坂選手のプレーにケチがついてしまったようにも思えます。
でもそんなアクシデントがあっても「冷静」に、そして「情熱的」に戦い抜いた大坂選手は、
全米オープンの優勝者にふさわしい振る舞いを見せてくれました。
今回の全米オープンで「世代交代」を実感した私です。
今後もさらなる活躍を日本人の多くが願っています。
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