ノーベル賞「文学賞」は長崎県生まれの作家石黒 一雄氏に授与！

スウェーデン王立科学アカデミーは５日、

２０１７年のノーベル「文学賞」を、

英国籍で長崎県生まれの作家、石黒一雄氏（６２）に授与すると発表しました。

「わたしを離さないで」や「日の名残り」などの著書で知られる石黒氏。

「日の名残り」で英国最高の「文学賞ブッカー賞」を受賞しています。

また多くの作品が映画化や舞台化されています。

石黒一雄な名前を始めて聞く方は多いと思います。

石黒一雄さんのご両親はお二人とも日本人です。

ご本人も成人するまで日本国籍でしたが、

幼年期に渡英しているので日本語はほとんど話すことができないといいます。

最初の２作は日本を舞台に書いたものですが、

その作品には日本の小説との類似性はほとんどないと語っています。

影響を与えた日本人作家は谷崎潤一郎などですが、

それよりも小津安二郎や成瀬巳喜男などの日本映画に強く影響されていると石黒さんは語っています。

石黒さんの作歴

１９８２年英国に在住する長崎女性の回想を描いた処女作『女たちの遠い夏』
日本語版はのち『遠い山なみの光』と改題で王立文学協会賞を受賞。

１９８７年戦前の思想を持ち続けた日本人を描いた第２作『浮世の画家』
でウィットブレッド賞を受賞する。

１９８９年英国貴族邸の執事を描いた第３作『日の名残り』でブッカー賞を受賞する。
この作品は１９９３年に英米合作のもと、ジェームズ・アイヴォリー監督・アンソニー・ホプキンス主演で映画化された。

１９９５年第４作『充たされざる者』 を出版する。

２０００年戦前の上海租界を描いた第５作『わたしたちが孤児だったころ』 を出版。
発売と同時にベストセラーとなった。

２００５年第６作『わたしを離さないで』を出版する。
ブッカー賞の最終候補に選ばれる。この作品も後に映画化されています。

ベストセラー小説を奇跡の映画化！　劇場ロングランヒットを記録しました。
あまりにも儚く切ない衝撃作！ 命を“提供”するために彼らは生まれた・・・！

同年公開の英中合作映画『上海の伯爵夫人』の脚本を担当しました。

２０１５年『忘れられた巨人』を英国、米国で同時出版。

２０１７年ノーベル文学賞を受賞。

２０１６年にはTBSで「わたしを離さないで」をドラマ化。

また蜷川幸雄が舞台化しています。

最後に

今回は日本人の受賞はありませんでしたが、

長崎県生まれの作家、石黒一雄氏（６２）が受賞されました。

英国籍ではありますが何故か親しみがあり嬉しいですね。

来年は村上春樹さんの番かな？